本日、大阪府茨木市で私どもが管理している菜園で
2020年度最初の菜園教室・環境学習を開催しました。
春は全ての生き物がわくわくして動き出す季節です。
この菜園で野菜を植え育てていくことで、大人の方はもちろん子供たちもたくさんのことを学ぶことができます。
今日の作業
1.畑の整理(畝の手入れ)
土の中に堆肥を入れて、苦土石灰、有機肥料を混ぜ込んで深く耕し、畝を整えていきます。
理想的な畝の形は「かまぼこの板」のように長くて四角い直方体です。
この作業ができている方は、土の表面を平らにして種を植える準備をします。
学習ポイント:土を耕す理由
土の中にクワやスコップを入れて耕すと、地中に空気が入っていきます。
空気が入ると土の中の小さな生き物(微生物)に酸素が供給されて、活動を活性化することができるのです。
土の中では微生物が有機物(生き物からできたもの・肥料など)を食べて分解してくれて、植物や野菜が吸収しやすい形にしてくれます。微生物が元気に活躍している土には、野菜の養分がたくさんできるので、元気に大きく育つようになるんです。
土が固くなってきたら時々クワを入れて耕してあげましょう。そうすると、野菜は元気を取り戻しますよ!
2.種を植える
今回植える種は「インゲン」「トウモロコシ」「ニンジン」「春大根」「大豆」「レタス(2種類)」「小松菜」「クウシンサイ」。
次回以降も「トマト」「ナス」「キュウリ」「オクラ」などを植える予定です。(菜園教室では年間で約30種類のお野菜を育てています)
子供たちも「大きくなぁれ〜」とたくさんの愛情?を込めて種を植えています。
普段はスーパーなどで売られている野菜しか見たことのない子供たち。
自分たちで植えた小さな種から芽が出て、大きな野菜に育っていく過程をじっくり観察できるのも、菜園の魅力です。
3.水やり
種まきが終わったら土を軽くかけて水やりをします。
ここでも子供たちが大活躍!井戸の水を自分で組んで、一生懸命畝の場所まで運んできます。
種を蒔いてから1週間もすると少しずつ芽が出てきます。一つの命が動き出した瞬間ですね!
4.畝の上に草をかける
水やりが終わったら、最後に6cmくらいに切った草を畝の上にかけておきます。
この草には「土の乾燥を防ぐ」「鳥に種を狙われないようにする」という二つの役割があります。
上の写真のように、あまり草を厚くかけすぎると太陽の光が届かなくなってしまうので、薄〜く草を撒くのがポイントです。
次回の予定
次回は4月25日(土)に、今回と同じように種まきや苗の植え付け、支柱つくりを行います。
まだ若干名、会員に空きがございますので、無農薬の家庭菜園にご興味のある方は下記ページをご覧ください。
この記事へのコメントはありません。